専用のりを失敗して絵柄がムラになった・反り返った時のリカバリーと対策

数十時間かけて完璧に組み上げたジグソーパズル。しかし、最後の「のり付け」工程で失敗してしまい、目の前が真っ暗になってしまった……という方は意外と多くいらっしゃいます。
「表面が白く濁ってムラになってしまった」「乾燥させたらスルメを焼いたように波打って反り返ってしまった」
専用のりは一度完全に固まってしまうと、基本的には「やり直し(剥がして塗り直すこと)」ができません。しかし、症状によってはダメージを最小限に抑え、なんとか見栄えを回復させるリカバリー(修復)方法が存在します。
この記事では、のり付け失敗時の緊急対応策と、二度と同じ失敗を繰り返さないための対策を解説します。
トラブル1:表面が白く濁った・ムラになった(白濁)
のりを塗った後、いつまで経っても特定の場所が白く濁っていたり、ツヤがある場所とない場所でまだら模様(ムラ)になってしまうトラブルです。
原因
「のりの量が少なすぎた(かすれていた)」か、逆に「一箇所にのりが溜まりすぎて、表面だけ乾いて中が乾ききっていない」ことが原因です。また、雨の日など湿度が極端に高い日に作業すると、白濁しやすくなります。
リカバリー(修復)方法
- のりが足りずにカサカサのムラになっている場合:
完全に乾燥していることを確認した上で、ツヤが足りない部分にだけ、本当にごくわずかな量の専用のりを指先やヘラに取り、薄く叩き込むように上塗りしてください。全体に塗り直すと別のトラブルを引き起こすため、あくまで「部分的なお化粧」に留めるのがコツです。 - のりが溜まって白く濁っている場合:
これは中まで完全に乾燥しきっていないサインの可能性があります。焦らずに、風通しの良い日陰でもう2〜3日放置してみてください。時間が経つと透明に抜けていくケースが多々あります。
トラブル2:パズル全体が波打つように反り返った
乾燥後に、パズルの端がめくれ上がったり、全体が波打つように変形してしまうトラブルです。額縁(フレーム)に入れようとしても、厚みが出てしまって裏板が閉まらなくなります。
原因
「のりを大量に塗りすぎた」か、「ドライヤーの温風や直射日光を当てて急激に乾燥させた」ことが原因です。紙は水分を含んで膨張し、急激に乾燥すると収縮するため、このギャップで反り返りが発生します。
リカバリー(修復)方法:重しでのプレス
完全にカチカチに固まってしまった後では修正が困難ですが、まだ少し弾力が残っている(生乾きの)状態であれば、以下の荒療治で平らに戻せる可能性があります。
- パズルの下に敷いていた紙(下敷き)を新しいものに交換します。
- パズルの表面に、ツルツルした清潔な紙(クッキングシートなど)を被せます。
- その上から、分厚い図鑑や辞書、平らな木の板などをパズル全体にまんべんなく重しとして乗せます。
- そのまま2〜3日、完全に乾燥するまで放置してプレスし続けます。
※注意:もしすでに完全に固まって反っている場合、無理に重しを乗せるとピースの連結部分が折れてしまう危険があるため、諦めて「フレームの裏板の圧力」だけで強引に平らに押し込む(フレームに任せる)方が安全な場合もあります。
まとめ:最大の対策は「正しい手順」を知ること
のり付けのトラブルは、一度起きてしまうと完全な状態に戻すのは非常に困難です。だからこそ、「正しいのりの塗り方」を事前に知っておくことが、唯一にして最強の防衛策となります。
今回、なんとかリカバリーできた方も、残念ながら跡が残ってしまった方も、次の作品に取り組む際は絶対に失敗しないよう、当サイトの「飾る・額装」カテゴリにある『失敗しない「専用のり」の美しい塗り方』の記事を必ずチェックしてください。
パズルは失敗から学ぶことも多い奥深い趣味です。今回の経験を活かして、次のパズルライフをもっと楽しんでいきましょう!
